Delphi Programming / Object Pascal [掲載 2002年01月14日] [更新 2014年01月03日]　ファイル関連ダイアログコンポーネント類 目次表示切換 前のページ 次のページ フォルダの参照ダイアログコンポーネント プロパティ 動作確認等 図は Windows 7 U64(SP1) + Delphi XE(UP1) Pro で作成  プロパティ  特殊フォルダの値　プロパティ InitSpecialDir と RootSpecialDir  表示または選択可能なフォルダの指定　プロパティ Options 凡例 ■ published □ public ▲ ReadOnly プロパティ ダイアログの表示位置とサイズのプロパティ FormLeft、FormTop の値はデフォルトで0です。これらの値が共に 0 の時は、スクリーンの中央に表示するようになっています。前のバージョンとの互換性を保つためにこの仕様となっています。 ダイアログを閉じた時に終了時の位置とサイズがプロパティで取得できます。次回の表示位置とサイズ設定に利用できます。 InitDir (ダイアログを表示した際に選択状態にするフォルダ) は、必ず RootDir の階層下になければなりません。この関係が矛盾しているとダイアログを表示しません。 図1 プロパティ ▲ Handle HWND ダイアログのハンドル ■ FormTop Integer ダイアログフォームの上端Y座標値 デフォルト値0 ■ FormLeft Integer ダイアログフォームの左端X座標値 デフォルト値0 ■ FormWidth Integer ダイアログフォームの幅 コンポの初期値以下の値には設定できない ■ FormHeight Integer ダイアログフォームの高さ コンポの初期値以下の値には設定できない ■ RootDir String ルートフォルダの指定 デリミタの有無は問わない このルートフォルダより上のフォルダは表示しない RootSpecialDir が sfNone または sfDesktop の時に有効 空白の時はデスクトップ ■ InitDir String 選択状態にするフォルダの指定 デリミタ有無は問わない InitSpecialDir が sfNone または sfDesktop の時に有効 空白の時はデスクトップ ■ RootSpecialDir TplBFSpecialDir ルートフォルダを特殊フォルダにする場合に指定 sfNone の時は RootDir がルートとなる 選択可能なリストは下表参照 デフォルトは sfDesktop ■ InitSpecialDir TplBFSpecialDir 選択状態のフォルダを特殊フォルダにする場合に指定 sfNone の時は InitDir の値が初期選択フォルダとなる 選択可能な値は下表参照 デフォルトは sfNone ■ Options TplBrowseOptions (Boolean) 表示または選択可能なフォルダの指定 選択可能な値は下表参照 デフォルトは bifReturnOnlyFSDirs ■ Caption String ダイアログのフォームのキャプション文字列 空白の時はシステムが自動設定 ■ Title String ダイアログのフォーム上に表示する説明用文字列 ▲ Directory String 終了時に返すディレクトリ名 デリミタは付かない 特殊フォルダの場合、例えば C:\Documents and Settings\UserName\My Documents 仮想フォルダの場合は GUID の文字列を返す ▲ FolderName String 終了時に返すフォルダ名 ディレクトリ名は付かない 特殊フォルダの場合、例えば マイドキュメント ページ先頭 特殊フォルダの値　プロパティ InitSpecialDir と RootSpecialDir InitSpecialDir または RootSpecialDir で指定可能な特殊フォルダの値です。 下の表で特殊フォルダの簡単な説明をしていますが、実際のフォルダを確認するにはサンプルプログラム集の [特殊フォルダのフルパスを取得] を参考にして下さい。[フォルダの参照ダイアログとコールバック関数] でも実際のフォルダを調べることができます。また、DEKO さんのサイトに一覧表があります。これら値は Windows のバージョンによっては使用されていない場合があります。 この他、デフォルトユーザ関係の CSIDL_DEFAULT_XXXXが、認識される環境変数のリストにあります。 Windows Vista 以降で追加された仮想、特殊フォルダについては、添付のテストプログラムを参考にしてください。 プロパティ CSIDL フォルダ sfNone CSIDL_DESKTOP デスクトップの仮想フォルダ 本コンポのデフォルト値 sfDesktop CSIDL_DESKTOP 同上 sfInternet CSIDL_INTERNET IE 用の仮想フォルダ sfProgram CSIDL_PROGRAMS ユーザのプログラムメニュー sfControls CSIDL_CONTROLS コントロールパネルの仮想フォル sfPrinters CSIDL_PRINTERS プリンタの仮想フォルダ sfPersonal CSIDL_PERSONAL ユーザのマイドキュメント sfFovorites CSIDL_FOVORITES ユーザのお気に入り sfStarup CSIDL_STARTUP ユーザのスタートアップ sfRecent CSIDL_RECENT 最近使ったファイル sfSendTo CSIDL_SENDTO 送る sfBitBucket CSIDL_BITBUCKET ゴミ箱 sfStartMenu CSIDL_STARTMENU スタートメニュー sfMyDocuments CSIDL_MYDOCUMENTS CSIDL_PERSONALと同じ ユーザのマイドキュメント sfMyMusic CSIDL_MYMUSIC ユーザのマイミュージック sfMyVidio CSIDL_MYVIDE ユーザのマイビデオ sfDesktopDirectory CSIDL_DESKTOPDIRECTORY ユーザのデスクトップフォルダ sfDrives CSIDL_DRIVES マイコンピュータを表す仮想フォルダ sfNetWork CSIDL_NETWORK ネットワークコンピュータの仮想フォルダ sfNetHood CSIDL_NETHOOD 仮想フォルダのリンクオブジェクトを含むマイネットワークCSIDL_NETWORK とは違う sfFonts CSIDL_FONTS フォントの仮想フォルダ sfTemplates CSIDL_TEMPLATES ユーザのテンプレートフォルダ sfCommon_StartMenu CSIDL_COMMON_STARTMENU 共有の [スタート] メニュー sfCommon_Programs CSIDL_COMMON_PROGRAMS 共通の [スタート] メニューのプログラム sfCommon_Startup CSIDL_COMMON_STARTUP 全ユーザの [スタートアップ] フォルダ sfCommon_DesktopDirectory CSIDL_COMMON_DESKTOPDIRECTORY 全ユーザのデスクトップに表示されるフォルダ sfAppData CSIDL_APPDATA ユーザのアプリケーションデータ sfPrintHood CSIDL_PRINTHOOD ユーザのプリンタ仮想フォルダ sfLocal_AppData CSIDL_LOCAL_APPDATA ユーザの[ローカルデータ][アプリケーションデータ] sfAltSartup CSIDL_ALTSTARTUP ユーザのスタートアッププログラム。Vista以降にはなし sfCommon_AltSartup CSIDL_COMMON_ALTSTARTUP 共有のスタートアッププログラム。Vista 以降にはなし sfCommon_Favorites CSIDL_COMMON_FAVORITES 共有のお気に入りフォルダ sfInternet_Cache CSIDL_INTERNET_CACHE ユーザのインターネット一時ファイル用フォルダ sfCookies CSIDL_COOKIES ユーザのインターネットクッキー用フォルダ sfHistory CSIDL_HISTORY インターネットの履歴項目 sfComman_AppData CSIDL_COMMON_APPDATA 共有のアプリケーションデータ sfWindows CSIDL_WINDOW Windows ディレクトリまたは SYSROOT sfSystem CSIDL_SYSTEM Windows のシステムフォルダ 一般的には System32 sfProgram_Files CSIDL_PROGRAM_FILES Program Files フォルダ sfMyPictures CSIDL_MYPICTURES ユーザのマイピクチャ sfProfile CSIDL_PROFILE ユーザのユーザー名フォルダ sfSystemX86 CSIDL_SYSTEMX86 64 ビットシステム上のシステムフォルダ sfProgram_filesX86 CSIDL_PROGRAM_FILESX86 64ビットシステム上のProgram Filesフォルダ sfProgram_Files_Common CSIDL_PROGRAM_FILES_COMMON アプリケーション間で共有されるコンポーネント用のフォルダ sfProgram_Files_CommanX86 CSIDL_PROGRAM_FILES_COMMONX86 64 ビットシステムのアプリケーションで共有コンポーネントのフォルダ sfCommon_Templates CSIDL_COMMON_TEMPLATES 共有テンプレートフォルダ sfCommon_Documents CSIDL_COMMON_DOCUMENTS 共有ドキュメントフォルダ sfCommon_Admintools CSIDL_COMMON_ADMINTOOLS 共有の管理ツール用ファイルシステムのディレクトリ sfAdmintools CSIDL_ADMINTOOLS ユーザ用の管理ツール用ファイルシステムのディレクトリ sfConnections CSIDL_CONNECTIONS ネットワークとダイヤルアップ接続の仮想フォルダ sfCommon_Music CSIDL_COMMON_MUSIC 共有マイミュージックフォルダ sfCommon_Pictures CSIDL_COMMON_PICTURES 共有マイピクチャフォルダ sfCommon_Video CSIDL_COMMON_VIDEO 共有ビデオフォルダ sfResources CSIDL_RESOURCES Windows のリソースフォルダ sfResources_Localized CSIDL_RESOURCES_LOCALIZED 不明 sfCommon_OEM_links CSIDL_COMMON_OEM_LINKS 使用されていない sfCdburn_Area CSIDL_CDBURN_AREA ユーザの CD 作成フォルダ sfComputersNearme CSIDL_COMPUTERSNEARME ワークグループ内の他のコンピュータのフォルダ sfProfiles CSIDL_PROFILES ProfilesDirector ディレクトリ ページ先頭 表示または選択可能なフォルダの指定　プロパティ Options Options プロパティで指定します。集合型のプロパティです。bifStatusText を True にするとダイアログの上 (Title プロパティ文字列の下) に文字列を表示できますが、OnSelectionChanged イベント内でないと描画できません。新しいスタイルのダイアログでは設定しても無効です。 オプション 宣言定数 機能 bifReturnOnlyFSDirs BIF_RETURNONLYFSDIRS ファイルディレクトリのみ選択可能 bifDontGoBelowDomain BIF_DONTGOBELOWDOMAIN ドメインのネットワークを表示しない bifStatusText BIF_STATUSTEXT ダイアログツリー部のすぐ上に文字列を表示 新しいスタイルのダイアログでは設定無効 bifReturnFSAncestors BIF_RETURNFSANCESTORS ルートフォルダ以下のファイル、サブフォルダを選択可能にする bifEditBox BIF_EDITBOX 名前編集用ボックスを表示 bifValidate BIF_VALIDATE 名前編集ボックスへの無効な文字列をチェックする BIF_EDITBOX の指定がある時のみ有効 処理はコールバック関数内で行う bifNewDialogStyle BIF_NEWDIALOGSTYLE 以下の新しいスタイルのダイアログを表示 リサイズ可能 ダイアログへのドラッグアンドドロップ ショートカットメニュー (コンテキスト) 新しいフォルダの作成 bifUseNewUI BIF_USENEWUI 名前編集ボックスのある新しいスタイル BIF_EDITBOX or BIF_NEWDIALOGSTYLEと同じ bifbrowseIncludeURLs BIF_BROWSEINCLUDEURLS URLを表示可能とする BIF_USENEWUI と BIF_BROWSEINCLUDEFILES の指定も必要 該当フォルダがサポートする場合のみ表示 bifUAHint BIF_UAHINT 名前編集ボックスの代わりにヒントを表示 BIF_NEWDIALOGSTYLE の指定も必要 bifNoNewFolderButton BIF_NONEWFOLDERBUTTON [新しいフォルダの作成] ボタンを表示しない BIF_NEWDIALOGSTYLE の指定も必要 bifNoTranslateTargets BIF_NOTRANSLATETARGETS 選択アイテムがショートカットの場合、リンク先ではなく、ショートカット自身の項目識別子を返す bifBroowseForComputer BIF_BROWSEFORCOMPUTER コンピュータのみ選択可能とする bifBrowseForPrinter BIF_BROWSEFORPRINTER プリンタのみ選択可能とする bifBrowseIncludeFiles BIF_BROWSEINCLUDEFILES ファイルも表示して選択可能とする bifShareAble BIF_SHAREABLE 共有リソースを表示して選択可能にする BIF_USENEWUI の指定も必要 ページ先頭 前のページ 次のページ