１. Ｄｅｌｐｈｉ ２．０Ｊ 32bit パワープログラミング
Charles Calvert 著 ボーランド(株) 監修 篠原 慶 訳 インプレス 1997年1月1日

Delphi 2 Unleashed （1996、Sams Publ.）の訳本である。名著であると思う。この本を読んだことが本稿を書き始める契機となった。このバージョンから32bit対応になったDelphiの機能を余すことなく解説している｡ 訳がひどいところがある｡

２．Ｄｅｌｐｈｉ パーフェクトマニュアル
Charles Calvert 著 ボーランド(株) 監修 篠原 慶 訳 インプレス 1996年3月21日

Delphi Programming Unleashed (1995, Sams Publ.) の訳本。前掲書の一つ前の１６ビット版の解説書である｡

３．The Tomes of Delphi 3: Win32 Core API
John Ayres ら著 Wordware Publ. 1998

Win32 API の使い方を逐一的にＲＡＤ環境で例示している｡ Delphiユーザーは持っていて損はないと思う｡ 最近訳書が出版された｡

４. The Tomes of Delphi 3: Win32 Graphical API
John Ayres ら著 Wordware Publ. 1998

前掲書の続き。この巻はあまり評判が良くない｡

５．Delphi 2.0 Ｑ＆Ａ １２０選
大野元久著 ボーランド(株) 監修 1996年12月23日

いわゆるTips集である｡ Delphi のバージョンアップにともない改訂されている。ＡＰＩの威力（？）が分かる。

６．Delphi3.1 リファレンスガイド
小出俊夫 著 (株)秀和システム 1998.4.15

Delphiのリファレンス本｡ 適度に詳しく、広く網羅的であり、まとめ方が適切であり、リファレンス本としての理想的スタイルであると思う｡ 私は、このような体裁の本が大好きです｡

７．プログラミング Windows ９５
Charles Petzold 著 エー・ビー・ラボ / 長尾高広 訳 (株)アスキー 1997年4月1日

いわゆる元祖 Petzold 本の３２ビットバージョンである｡ 名著であるが、項目毎に詳細度に濃淡がある｡ ＡＰＩプログラマのバイブルである｡

８．Ｃ/Ｃ++プログラマのための Windows95 プログラミング
Herbert Schildt 著 柏原正三 訳・監修 (株)翔泳社 1996年4月10日

前掲書の半分以下のボリュームで同じ守備範囲をカバーしている。少々物足りないが、手早くWin32の世界を概観するには好著である｡

９．Windows98 プログラミング
Herbert Schildt 著 竹内里佳 訳 柏原正三 監修 (株)翔泳社 1998年10月20日

名著である｡ Petzold本と同程度のボリュームであり、守備範囲も同程度であるが、後発の強みを発揮して、内容に偏りが無く、より適度な掘り下げ方である｡ これから入門する方に強く勧めたい｡

１０．Windows95 API バイブル１ Win32編
Richard J. Simon ら 著 (株)スリーエーシステム 訳 翔泳社 1996年10月30日

Ｃ+ＳＤＫによるＡＰＩのリファレンス本である｡ 本稿を書く際に最もお世話になった本である｡

１１．Windows95 API バイブル２ コモンコントロール・メッセージ編
Richard J. Simon 著 (株)スリーエーシステム 訳 翔泳社 1997年1月31日

前掲書の続編。これも大変参考になる｡

１２．Win32 プログラミング大全 （上・下）
Brent E. Rector, Joseph M. Newcomer 著 (株)クイック / 和田なつみ 訳 (株)アスキー 1998年3月21日

Petzold 本や Schildt 本より詳細な解説。しかし難解ではない｡ 名著かどうかは意見が分かれる。私は好き。

１３．ＶＣ++によるWin32プログラミング Tips
エキスパートマグネティックス(株) 著 技術評論社 平成10年7月25日

Ｃ++ のほか Ｃ+ＳＤＫでのTipsも載っている｡ 著者（たち？）の熱意が伝わってくる｡

１４．Delphi Component Design
Danny Thorpe 著 Addison-Wesley 1997

Delphi 開発者が書いたＶＣＬデザインの思想・戦略とＩＤＥの詳細。このような本が出版されるところにアメリカの底力を感じる。ＶＣＬの美しさはこの周到な計画から産まれたことがよく分かる｡

１５．Windows ９５ ＡＰＩ パワフルテクニック大全集
Matthew Telles ＆ Andrew Cooke著 羽山 博 監訳 インプレス 1997年８月１日

VC++のためのＡＰＩのTips集。一部分はＶＢとＤｅｌｐｈｉについても記述している。

１６．独習Ｃ
Herbert Schildt著 石田晴久 監修 翔泳社 1994年9月30日

Ｗｉｎ３２ ＡＰＩの解説やレファレンス本は、ほとんどＣ＋ＳＤＫの場合を想定して書かれているので、基本的なＣのプログラムを読めるようにすると便利です。ＰａｓｃａｌとＣのあいだの言語上の差異はほんのわずかなので、少し勉強するだけで読めるようになります。この本は独習用に書かれており、Ｃコンパイラなしでもプログラムリストを読むくらいには支障がない程度に習得するにはすぐれた本と思います。

１７．Ｗｉｎ３２システムプログラミング
Johnson M. Hart 著 (株)コムサス 訳 アスキー 1998年7月1日

ファイルシステム、セキュリティー、プロセス管理、スレッド、プロセス間通信などを解説している。

１８．Ｉｎｓｉｄｅ Ｄｅｌｐｈｉ
Ray Lischner 著 光田 秀 訳 大野元久、服部 誠監修 1997年12月24日

ＶＣＬの基本クラスの解説、ＩＤＥの解説などヘルプでは入手できない貴重な情報の宝庫である。Ｄｅｌｐｈｉのバージョンアップを超越して、その価値を落としていない。

１９．Delphi 4 Unleashed
Charlie Calvert著 Sams Publ. 1999

Ｄｅｌｐｈｉのバージョンアップに伴う１．の後継本。前書と重複する部分の大部分は添付のＣＤ−ＲＯＭに移されたため、この本だけでは見通しが悪い。新たに、ＣＯＭ，Ｉｎｔｅｒｎｅｔ，ＤＣＯＭ，ＣＯＲＢＡなどの話題を取り上げている。名著であると思う。

２０．Mastering DELPHI 5
Marco Cantu 著 SYBEX 1999

前掲書のUnleashedシリーズが最先端技術の解説に先鋭化していったのとは対照的に、この本は、Delphiのあらゆる側面を程よく詳細に解説したオーソドックスな解説書として万人に推薦できる。

２１．DELPHI COM PROGRAMMING
Eric Harmon 著 MTP 2000

Interface の基礎からＣＯＭとの関連、Type-Library、Automation Server、ActiveX、ActiveForm、ＤＣＯＭ、ＯＬＥ、Shell Extension を詳細に扱っている。類書が少ないので貴重であるほか、記述の仕方が素晴らしく、名著であると思う。

２２．シェルプログラミング入門 − Delphi の神託−
新井正広 著 ソフトバンク 1999年2月2日

ＣＯＭを利用したシェルプログラミングの基本を簡潔に解説している。APIのような関数ベースのシステムプログラミングだけでは不可能なシェルプログラミングの世界が広がる。本稿の読者には強く薦めたい。