•  01_文字の画像を作成するオンラインツール
•  02_文字の描画で使用されるフォント
•  03_日本語用のフォント ( 和文フォント ) 名の例
•  04_文字の PNG 画像の背景は透明色
•  05_文字の上下方向の描画位置調整
•  06_文字列 ( テキスト ) を画像にする - Power Point
•  07_文字列 ( テキスト ) を画像にする - Microsoft Word
•  08_文字列 ( テキスト ) を画像にする - スクリーンキャプチャ
•  09_画像に描画されている文字 ( テキスト ) をコピー

文字を描画した PNG 画像 (ピング画像) を作成するオンラインツールです。本ツールでは、フォント名と、作成する画像サイズを指定できるようにしています。本ページでは、主に Unicode Emoji の文字を使用して説明しています。

文字は複数入力できますが、PNG 画像にするのは先頭の 1 文字だけです。本ページ表示直後のフォント名は Noto Color Emoji となります。このフォントは、Google のサーバに置いてある Unicode Emoji 専用のフォントです。したがって、本ページの閲覧者の環境に関係なく使用できます。
作成する PNG 画像は正方サイズで、ピクセル単位で指定します。設定可能な範囲は 16 以上、512 以下です。サイズを入力して [Enter] キーを押すと確定となります。

画像のコピー、保存の方法です。マウスの右ボタンクリックのメニューから [名前を付けて画像を保存] または [画像をコピー] を選択します。

• 参考リンク
• [Emoji ( 絵文字 ) 一覧]
• [Unicode の記号・絵文字 一覧]
• [11_Noto Color Emoji フォントの使用]
• [SVG 画像を PNG 画像に変換するオンラインツール]

このツールでは、フォント名に入力したフォント名が有効であるか、現在の環境で使用可能なフォントであるかのチェックはしません。フォント名が無効な場合、別のフォントによる描画となります。どんなフォントが使用されるのかは、環境によります。Windows 10 では、Emoji の絵文字は、自動的に Segoe UI Emoji フォントが使用されます。
下図は、筆者の環境における描画結果の例です。

下図は、Google の Noto Emoji フォントの場合です。このフォントは Noto Color Emoji のモノクロ版ですが、グレースケールではありません。このフォントはほとんど更新されていないようです。
このフォントも本ツールで使用できます。

EmojiSymbols は、歴史的な Emoji 用フォントです。2009年、日本製の携帯電話で使用されていた、いわゆる「ケータイ絵文字」を Unicode の文字としての登録提案がありました。以下の最初のリンクは、ユニコードコンソーシアムが公開した PDF 文章です。翌 2010年、それらの文字は Unicode に登録されました。こうして Emoji が誕生しました。
日本の個人の方が、それらの Emoji を Web フォントとして利用できるようにして、2012年にはフォントを公開しています。それが EmojiSymbols フォントです。

EmojiSymbols フォントが使用しているコードポイント (文字コード) には、現在の Unicode Emoji にはないコードポイントが使用されていたり、異なる文字が登録されている場合があります。

現在、作者のサイトは閉鎖されていますが、フォントのダウンロードは可能な状態になっています。以下にダウンロードのリンクを貼っておきます。

• 参考リンク
• Emoji Symbols: Background Data (PDF)
• EmojiSymbols の直接ダウンロード

以下は EmojiSymbols フォントに収録されている絵文字の例です。当サイトのサーバに置いてあるフォントを使用して表示しています。
このフォントも本ツールで使用できます。

Twemoji Mozilla フォントと Emojione Mozilla フォントも当サイトのサーバに置いています。本ツールで使用できます。Twemoji Mozilla は、以下のリンクのページで Twemoji.Mozilla.ttf をクリックするとダウンロードできます。Emojione Mozilla は、2018以降、更新はありません。

• 参考リンク
• Releases ・ mozilla_twemoji-colr

Apple Color Emoji の文字も、現在の環境にフォントをインストールすれば本ツールで使用できます。以下の最初のリンクのページで [Code] をクリックして [Download ZIP] を選択するとダウンロードできます。Windows の場合は、[fonts] フォルダ内の AppleColorEmoji_WindowsCompatible.ttf をインストールします。
Firefox 140 では　Apple Color Emoji フォントの文字を表示できません。

• 参考リンク
• apple-emoji_fonts at ios-17.4 ・ zhdsmy_apple-emoji ・ GitHub
• GitHub - popemkt_segoe-ui-emoji_ segoe-ui-emoji
• [設定] フォント

上の 2 番目のページからダウンロードした ZIP 書庫内の seguiemj-1.45-3d.ttf は、Windows 11 に実装された Segoe UI Emoji フォントです。下図のようなグリフになっています。本ツールでは、フォント名を Win11 Emoji にするとこのグリフを確認できます。

• 参考リンク
• [02_ブラウザの開発者ツールでフォント名を調べる]

下表は Widows 10 でよく使用されていると思われる日本語用のフォント名の例です。
これらは Windows 10 に標準でインストールされているフォントです。「游ゴシック」は、実際には「游ゴシック.Regular」というフォントが使われています。この他にも Microsoft Office 2019 では、例えば「游ゴシック」関係フォントとして、游ゴシック.Ligh、游ゴシック.Medium、游ゴシック.+.B（太字）ボタンなどが選択できます。
日本語のフォント名には英語表記のフォント名もあります。例えば「メイリオ」は、フォント名を「Meiryo」にしても同じです。Windows 10 では、フォントファイルは、システムドライブ (通常 C ドライブ) の [Windows] [Fonts] フォルダ内にあります。

この表のグリフのフォントサイズは全て同じです。

一般的に文字の背景は透明です。本ツールで作成した PNG 画像もデフォルトではそうなります。PNG 画像は半透明の色も扱えます。このような画像を、アルファチャンネル付きの画像と言います。透明なピクセルの色を透明色と言います。つまり、色がないピクセルです。
Microsoft Office 2019 のアプリはアルファチャンネル付きの画像を扱えます。下図は、PNG 画像をワードに貼り付けた結果です。左は、背景が透明色の PNG 画像を重ねた結果です。透明な部分の背景には後の画像が見えています。右は、背景が白の ONG 画像を重ねた結果です。

透明色を扱えない (アルファチャンネルをサポートしていない) アプリでは、下図のように、透明色のピクセルは「黒」になります。
Windows 10 に付属のペイントの場合、PNG 画像をファイルから読み込むと、背景色が自動的に白になります。また、PNG 画像をドラッグ & ドロップしても、透明色が自動で白になります。

文字の描画結果が下図のようになることがあります。この描画基準位置の違いは、描画に使用するフォント、文字の種類、ウェブブラウザによって発生します。
この場合は、[上に移動] または [下に移動] ボタンをクリックして調整してください。上下共に 100 ピクセルまで調整できます。フォント名の変更、または、作成画像のサイズの変更でこの値はリセットされます。

本ページのツールは、文字を入力すればリアルタイムで PNG 画像を作成できますが、画像にすることができるのは 1 文字だけです。
複数の文字、つまり文字列を画像にするには、画像や図形の編集用アプリの利用が考えられます。画像、図形編集用アプリの多くは、文字を追加描画する機能を実装しています。そのようなアプリとして代表的なのは Adobe 社 (アドビ社) の Illustrator (イラストレータ) ですが、Microsoft の Power Point (パワーポイント) でもかなりのことができます。

下図はその Power Point 2019 の例です。
背景が透明な PNG 画像を配置しているスライドに、テキストボックスを挿入して「宇宙人」というテキストを入力しています。Power Point では袋文字などの装飾文字にすることができますから、少しだけ手を加えてみました。Power Point でば選択した複数のオブジェクトを 1 つの画像にしして保存できます。下図では、画像とテキストボックスを選択しています。その状態でマウスの右ボタンをクリックして [図として保存] を選択します。
保存は、PNG 形式の画像保存となります。

下図は保存した PNG 画像です。パワーポイントで保存した PNG 画像の背景は透明色です。パワーポイントでは、画像のサイズは cm 転移の設定ですから、保存した画像のサイズは画面で見えているサイズよりは大きくなります。パワーポイントでは 2.54cm (1 inch- インチ) がデフォルトで 96 ピクセルになります。下図の画像は、次ページの [SVG 画像を PNG 画像に変換。。。] を使用してサイズを変更しています。

テキストボックスだけを画像として保存する場合は、テキストボックスを移動のためな選択した様態、マウスカーソルが下図の状態の時にマウスの右ボタンをクリックしてメニューを表示します。テキストボックス内で表示したメニューには [図として保存] の項目はありません。
テキストボックスの領域全体が画像となります。テキストボックスのサイズを文字列に合わせて調整する必要があります。

• 参考リンク
• 「GIMP」無料で高機能な画像編集・処理ソフト - 窓の杜
• どんなソフトウェアなのか _ 基礎知識 _ GIMP入門

Microsoft Word (ワード) の場合はワードアートが利用できます。下図は Microsoft Word 2019 の例です。下図では、[挿入] タブで [ワードアート] を挿入した後、[ホーム] タブにして文字を入力して、フォント名と文字サイズを設定した状態の一般的な書式のままにしています。もちろん、[図形の書式] タブで、装飾文字にしたり、ワードアート特有のデザイン文字にしても構いません。

ワードアートを選択して、マウスカーソルを枠線に移動すると下図のようになります。これは、オブジェクトを移動する時のマウスカーソルの状態です。この状態でマウスの右ボタンをクリックしてメニューを表示します。そして [コピー] を選択します。

コピーしたワードアートを他のアプリに貼り付けると、PNG 画像としての貼り付けとなりますが、正常に貼り付けできないアプリもあります。

コピーしたワードアートをワード自身に貼り付けます。
[貼り付け] をクリックして [形式を選択して貼り付け] を選択して現れるダイアログで [画像 (SVG)] を選択します。

貼り付けた画像を選択して、マウスカーソルを枠線に移動すると下図のようになります。これは、オブジェクトを移動する時のマウスカーソルの状態です。この状態でマウスの右ボタンをクリックしてメニューを表示します。そして [図として保存しを選択します。デフォルトでは PNG 画像での保存となります。

メニューで [コピー] を選択して他のアプリに貼り付けると、PNG 画像の貼り付けとなります。

文字の背景が透明でない画像が必要な場合、例えば背景を白で塗り潰してから画像にしてもいいのですが、ワードなどのアプリのテキストをキャプチャする方法も考えられます。このような用途に使用するアプリを総称して「スクリーンキャプチャ」と言います。

下図は、Microsoft Word 2019 の文書のテキストをキャプチャして保存した PNG 画像の例です。折角なので装飾文字にしています。キャプチャの時に改行文字が入らないように、改行文字の前に空白文字を挿入しています。キャプチャした後、ワードにキャプチャした画像を貼り付け、その画像の上でマウスの右ボタンをクリックして、[図として保存] を選択して画像を保存しています。

スクリーンキャプチャとして、例えば以下のようなアプリが利用できます。これらのアプリは、キャプチャした画像をクリップボードに格納します。

[切り取り＆スケッチ] を使用する例です。
[Win] + [Shift] + [S] のキー操作で起動すると、画面上部中央に小さなウィンドウが現れ、ディスプレイ画面全体が半透明のグレーになります。[四角形の領域切り取り] をクリックして、マウスドラッグでキャプチャする範囲を選択します。選択範囲は透けて見えるようになります。ディスプレイ画面のどの部分でもキャプチャできます。
キャプチャした画像は、クリップボードから貼り付けて使用できます。

本ページのツールは、文字を描画した PNG 画像を作成します。逆に、画像に描画されている文字を取得する方法です。Windows 10 にはそのような機能は標準実装されていません。
今回は Microsoft Power Toys の Text Extractor を使用してみました。Power Toys は、Microsoft が Windows 95 の時代から提供しているユティリティ集です。Text Extractor は、簡易 OCR 機能のツールです。画像に描画されているテキストを認識してクリップボードにコピーします。

今回は、以下のページの Assets の下にある PowerToysSetup-0.94.1-x64.exe をクリックしてダウンロードしてインストールしました。インストール後に Windows を再起動する必要はありません。

• 参考リンク
• microsoft / PowerToys - GitHub

Text Extractor による文字認識で認識可能な文字は、一般的なフォントに収録されている文字だけです。例えば、龍の文字 4 つで構成されている文字は分解されてしまいます。Emoji の絵文字も認識できません。

画像に描画されている文字を認識すると言っても、画像ファイルにある文字を取り出すわけではありません。画像ファイルには文字はありません。どんな方式で画像を描画する場合であっても、画面に描画されている状態は、単なる色の違う点 (ピクセル) の集まりです。画像から文字を分離することはできません。画像にはフォントの情報はありません。したがって、文字を認識して取得しても書体などを再現することはできません。