•  01_IDE から文字列を検索 ( 未定義の識別子の検索にも利用可能 )

例えばコード内の EIdHTTPProtocolException で未定義の識別子のエラーが発生したとします．
これが，自分自身が定義したものではないとします．Delphi のどこかのユニットで定義されているものとします．
コード補完機能を利用すれば，このようなエラーの発生をあらかじめ防止できることがあります．
ネット上のコードをコピーしたとか，他のユニットのコードからコピーした場合に発生するかも知れません．

このような場合も含めて，指定のディレクトリのファイル内を，IDE から検索する方法です．
まず，メニューの [検索] から [ファイル検索] を選択します．

検索が終了すると，メッセージのペインに一覧が表示されます．
EIdHTTPProtocolException が IdHTTP.pas で定義されていることが分かります．
したがって，EIdHTTPProtocolException を使用するには，uses に IdHTTP を追加すれば利用できることになります．当然ですが，uses するユニットにはパスが通っている必要があります．また，対象の定数名等は，interface 部になけれぱ利用できません．更に，コンポーネント (クラス) のメンバーの場合は，アクセス可能な public 部や published 部にないと未定義のエラーになります．

該当するメッセージ部分をダブルクリックすると，そのユニットが表示されます．

多くのテキストエディタには，このような検索機能が実装されています．筆者は検索用プログラムを自作して，主にそれを使用しています．

もし，ディスク内を全て検索しても見つからなければ，ネット上で検索することになります．それでも見つからない場合は...，筆者には分かりません．
もちろん，検索対象の Delphi のバージョンに実装されていない定数名，コンポーネント名，クラス名，プロパティ名，メソッド名，関数名，レコード型等の名前は見つかりません．

• 参考リンク
• [05_コード補完の入力支援機能]
• [15_エラーインサイト - エラー箇所を赤い波線で示す機能の問題]
• [01_クラス名のプリフィックスの T の意義 - オンラインヘルプ]
• [11_Google 検索エンジンでオンラインヘルプを検索]
• [122] [15_他のユニットは uses 部に追加して使用する]
• [122] [16_uses 部にないユニットの機能は使用できない]