Delphi Programming / Object Pascal
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[掲載 2009年05月24日] [更新 2009年06月15日]　エクセル操作フォームEx
エクセル操作フォームEx
シート・セル操作関係メソッド
動作確認等 -





プロパティ同様、全てのメソッド名の先頭に xlf が付いています。セルへの書込みと値の取得については、引数付きのプロパティがあります。



シートの保護 


xlfSheetProtect(Value)

現在アクティブなシートだけに対して有効となります。

引数 型 説明
Value Boolean True で保護、False にすると保護を解除




ロック範囲の設定 


xlfLockRange(FromA1, ToA1, Flg)

エクセルの [書式] [セルの書式設定] のロックの状態を設定します。
シートが保護されている場合、False にすると、指定した範囲のセルへの入力が可能となります。ただし、DisplayAlerts[0] := False; にしている時は、この関数は機能しません。

引数 型 説明
FromA1 String ロック設定の左上セルを A1 形式で指定
ToA1 String ロック設定の右下セルを A1 形式で指定
Flg Boolean True でロックを有効に、False でロックを解除




指定範囲のデータをクリア 


xlfClearRange(A1, A2)

指定範囲のデータをクリアします。セルの書式はクリアしません。

引数 型 説明
A1 String 対象となる範囲の左上のセルを A1 形式で指定
A2 String 対象となる範囲の右下のセルを A1 形式で指定




セルデータの連続複写 


xlfCopyCells(SourceA1, FromA1, ToA1)

SourceA1 のセルのデータを指定範囲連続複写します。SourceA1 = FromA1 の時は連続したデータを生成します。それ以外は単なるコピー貼付けと同じです。

引数 型 説明
SourceA1 String コピー元のセルを A1 形式で指定
FromA1 String 貼付け開始セルを A1 形式で指定
ToA1 String 貼付け終了のセルを A1 形式で指定




行または列の削除 


xlfDeleteRowCol(A1, DelType)

指定するセル位置の行または列を削除します。

引数 型 説明
A1 String このセル (A1 形式) が属する行または列を削除
DelType Integer 以下の削除の形式を数値で指定
  0 ダイアログを表示して削除形式を指定
  1 セルだけを削除して左にシフト
  2 セルだけを削除して上にシフト
  3 行全体を削除して上にシフト
  4 列全体を削除して左にシフト

0 を指定した場合は、選択セルが対象
行または列が選択されている場合はダイアログ表示なしで削除する




行の挿入 


xlfInsertRow(A1)

引数で指定するセルの上に行を挿入します。

引数 型 説明
A1 String セルを A1 形式で指定




列の挿入 


xlfInsertCol(A1)

引数で指定するセルの左に列を挿入します。

引数 型 説明
A1 String セルを A1 形式で指定




シートの削除 


xlfDeleteSheet(ASheetName): String

指定したシート名のシートを削除し、新たにアクティブとなったシート名を返す関数です。引数のシートが存在しない場合は何もしません。

引数 型 説明
ASheetName String 削除するシートの見出しを指定




シートの追加 


xlfAddSheet(ASheetName): Boolean

シートを追加します。成功すると True を返し、追加したシートがアクティブとなります。また、失敗すると False を返します。

引数 型 説明
ASheetName String 追加したシートに付けるシート名
既存のシート名の場合何もしない




シートの複写 


xlfCopySheet(ASource, ADest)

シートを複写し、複写後のシートをアクティブにします。[移動またはコピー] [コピーを作成する] に相当します。元のシートがない時、あるいは複写するシート名が既に存在する場合はは何もしません。

引数 型 説明
ASource String コピー元のシート名
ADest String コピーしたシートに付けるシート名




シート名の変更 


xlfChangeSheetName(Src, Dest)

シート名が Src のシートの名前を Dest に変更します。Dest という名前のシートが既に存在している場合は何もしません。

引数 型 説明
Src String 変更対象となるシート名
Dest String この名前に変更する




セル番地を R1C1 形式に変換 


xlfToR1C1(A1): TPont

A1 形式のセル番地を行と列番号で取得する関数です。結果は TPoint 型の変数です。

引数 型 説明
A1 String 変換元のセル番地を A1 形式で指定




セル番地を A1 形式に変換 


xlfToA1(Row, Col): String

行と列番号から、A1 形式のセル番地の文字列 (String) に変換します。

引数 型 説明
Row Integer 変換元の行番号。開始番号は 1
Col Integer 変換元の列番号。開始番号は 1




エクセルにフォーカス移動 


xlfSetFocusExcel

エクセルにフォーカス移動し、キーボードからの入力ができるようにします。フォーカス移動は、マウスボタンのクリックでもできます。
なお、フォームの OnShow イベントやブック表示後のイベントではフォーカス移動できません。