Delphi Programming / Object Pascal
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[掲載 2001年02月23日] [更新 2016年04月28日]　タックシール印刷コンポーネント
タックシール印刷コンポーネント
用紙・ラベル寸法・印刷関係のプロパティ
動作確認等 図は Windows 7 U64(SP1) + Delphi XE(UP1) Pro で作成




凡例 ■ published
□ public
▲ ReadOnly



用紙サイズ等の値と印刷オフセット


用紙サイズ等のプロパティや印刷オフセット関係のプロパティは，印刷プレビュー制御コンポーネント TplPrev と同じです． このタックシール印刷コンポーネント TplTackPrev は，TplPrev コンポーネントの継承コンポーネントです．






ラベルの寸法と印刷マージン


設計時には，マージンの設定は，用紙のオフセット値より大きくはできません．設定しようとすると，オフセット値と同じ値に戻されます．プリンタのプロパティを変更した場合，plSetPrinter プロパティを設定し直すと，マージンの値もオフセットと同じ値に初期化されます．
各々のマージンの値を，オフセット値以上にすれば初期化されません．実行時であれば任意の値に設定できます．

使用するタックシールのラベルの寸法などは，購入時の製品仕様でわかりますが，各メーカーのサイトからも検索することができます．




図1
ラベルの寸法と印刷マージン
図2
ラベルの枠線のプロパティ
  • 枠線はプレビューだけで印刷はしない
  • Style プロパティが psClear だと非表示


■ LeftMargin Integer 左マージン
■ RightMargin Integer 右マージン
■ TopMargin Integer 上マージン
■ BottomMargin Integer 下マージン
■ LabelWidth Integer ラベルの幅
PageWidth より大きな値には設定できない
■ LabelHeight Integer ラベルの高さ
PageHeight より大きな値には設定できない
■ LabelSpaceH Integer ラベル間の上下のマージン
■ LabelSpaceV Integer ラベル間の上下のマージン
■ LabelRowCnt Integer 1 頁のラベル行数 (上の図では 6 行)
■ LabelColCnt Integer 1 頁のラベル列数 (上の図では 2 例)
■ LabelColor TColor ラベルの色で，デフォルトは白
印刷時は無効
■ LabelFrameLine TPen ラベルの周囲の線 (枠線) のプロパティ
印刷時は無効
表示しないようにするには，Style を psClear にする
■ LabelFrameR TPen ラベルの四隅の丸み半径
印刷には無関係．プレビュー時のみ有効




用紙とラベルの色


用紙の色 (その他のプロパティの PaperColor) とラベルの色は，プレビューの時だけ有効です．印刷時は塗潰ししません．これらのプロパティは，色付きの規定帳票類に印刷する際に，使用する用紙の間違をなくすための視覚効果を狙ったものです．印刷時に用紙やラベルを塗潰ししたい場合は，Canvas に FillRect メソッ等を使用して塗潰して下さい．




ラベルの枚数


DataSet を指定している場合は自動的に決まります．
DataSet を指定しない場合，このプロパティ値で指定する枚数のラベルを作成します．単票形式 (SealType が stNoCut) の場合は PageCount と同じ値です．
DataSet を指定している場合にもラベルの枚数を設定できますが，レコード数を越えたラベルには何も印刷しません．なお，レコード数以下の枚数には設定しないで下さい．作成枚数が不定となります．

□ LabelCount Integer ラベルの枚数




印刷開始ラベルとラベルの表示


タックシールの印刷は，1 頁分全部を使用しないで終了する場合があります．そのような時に，開始ラベルを指定すると無駄がありません．その開始ラベル位置の指定用のプロパティです．
図では 3 行 2 列目のラベルを示しています．


図3
印刷開始ラベル

■ StartRow Integer 印刷開始の行番号
■ StartCol Integer 印刷開始の列番号
□ DrawBeforeSeal Boolean True にすると印刷開始前までのラベルの枠線も表示
デフォルトは False




印刷位置の微調整


規定用紙に印刷する場合など，印刷位置を調整したい時に使用します．印刷位置は，プリンタを変更すると，変わる場合があります．ntOffsetX と PrintOffsetY プロパティを設定することによって，元の描画コードを変更せずに印刷位置を調整することが可能です．

■ PrintOffsetX Integer 印刷位置の微調整用
この値が正の場合，印刷位置が全体に右に移動
プレビューは変化しない
■ PrintOffsetY Integer 印刷位置の微調整用
この値が正の場合，印刷位置が全体に下に移動
プレューは変化しない




印刷する頁の範囲


Print メソッドでプレビューなしで直接印刷する場合などに使用します．

□ PrintFromPage Integer 印刷開始頁の指定
デフォルトは 1
TPrintDialog の FromPage と同じ意味
□ PrintToPage Integer 印刷の終了頁の指定
デフォルトでは総頁数
TPrintDialog の ToPage と同じ意味




その他


上記以外のプロパティです．

■ ViewClip Boolean 印刷ではクリップされてしまう領域をプレビューでは表示可能にするためのフラグ
■ PaperColor TColor プレビュー時だけ有効な用紙の色

色付きの規定帳票類に印刷する際に，使用する用紙の間違をなくすための視覚効果を狙ったもの
▲ Printing Boolean 印刷中のフラグ
TPrinter の Printing プロパティと同じ値
▲ AcrobatOut Boolean プリンタに Acrobat を指定すると True
□ InversePrint Boolean 逆方向からの印刷フラグ
□ UseOriginPaperSize Boolean True にすると，強制的に設計時の用紙サイズと印刷の方向にする
デフォルトは False